ゴマのにおいがダメな方に

人気の栄養素セサミンは、ゴマやゴマ油から摂ることができます。しかしゴマの風味が苦手という方もいるかもしれません。その場合、セサミンを摂る方法がサプリメントしかないかというと、そうではありません。ゴマやゴマ油の中には、においが控えめなものもありますので、それらを通してセサミンを摂ることができるのです。

ゴマのにおいの元は?


ゴマやゴマ油には「香気成分」というにおいの元である物質が含まれています。ゴマ・ゴマ油の香気成分は数多くあり、現在知られているだけでも80種類以上もの物質があることが判明しています。代表的なゴマの香気成分としては、チアゾールやピラアジン類が挙げられます。

においが控えめなゴマ


ゴマは殻の色によって、黒ゴマ・白ゴマ・金ゴマの3種類に分かれています。このうち、金ゴマは香りが特に強いため「ゴマの王様」と呼ばれています。ですので、一般的には香り高い「金ゴマ」が人気が高いのですが、ゴマのにおいが苦手という方は逆に金ゴマを避けて、黒ゴマや白ゴマを選べばよいのです。

また、ゴマの香りは高温で焙煎をすることによって生じます。ですので、生のゴマはほとんどにおいがありません。生のゴマを覆っている殻は非常に硬く、消化に悪影響ですから必ず擦って、殻を潰すようにしましょう。生の食感が嫌だという場合には、弱火で炒ることで、香りを押さえつつ炒りゴマにすることができます。

においが控えめなゴマ油


ゴマのにおいが苦手だという方のほとんどは、ゴマ油のにおいのことを指していると言っても過言ではないでしょう。ゴマ油の香りも、炒りゴマの香りと同じく焙煎の過程で生じるものです。ゴマ油には、ゴマの殻などの余分なものが含まれていない分、セサミンなどの栄養素を高濃度で含んでいるため、普段使いの食用油として非常に便利な存在ですから、においの問題で使えないのは残念なものです。

しかし、ゴマ油の中にもほとんどにおいがしないものもあるので心配は無用です。ゴマ油の中でも、「太白ゴマ油」と呼ばれる種類のものは、原料のゴマを焙煎せずに搾油しているため、においがほとんどないのです。白色透明で無臭の太白ゴマ油ならばにおいが無い上に、セサミンの含有量も一般的なゴマ油とほとんど変わりありません。ゴマ油特有の風味が無い分、サラダ油の代わりに用いることもできます(ちなみに太白ゴマ油の別名は「ゴマサラダ油」です)。

それでも苦手な場合はサプリメント


ゴマのにおいが苦手な人でも、生ゴマや低温焙煎したゴマ、太白ゴマ油といったゴマのにおいがほとんど無いゴマ・ゴマ油によってセサミンを摂ることができるのでした。しかし、これらに挑戦してみても、どうしてもゴマのにおいが気になってしまい無理だという方は、サプリメントを活用してみましょう。サプリメントならばゴマのにおいを気にする必要は全くありません。さらに、セサミン以外の栄養素がミックスされている製品も多いので、全身の健康をバランスよくカバーすることができます。

まとめ


ゴマ特有のにおいは、炒りゴマやゴマ油の製造過程における焙煎によって生じるものです。ですので、生のゴマや弱火で焙煎したゴマ、焙煎抜きで搾油された「太白ゴマ油」などでは、ほとんどゴマのにおいを感じることはありません。

それでもどうしてもゴマのにおいが残っていて嫌だという人は、サプリメントでセサミンを摂るようにしましょう。サプリメントならば、セサミン以外の栄養素も摂ることができるので、全身の健康をバランスよくカバーすることができます。

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