セサミンの摂取目安量

ゴマに含まれるセサミンは、肝機能の向上やガン予防、うつ病予防など様々な効能で人気がある栄養素です。このセサミンの摂取目安量とはどれぐらいなのでしょうか?セサミンの摂取目安量について見ていきましょう。

セサミンには摂取目安量が無い?

様々な効能で人気があるセサミンですが、実は厚生労働省やWHOといった公的機関によって摂取目安量が定められているわけではありません。それらの機関は、人体に必要不可欠な栄養素である五大栄養素(タンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラル)の摂取目安量は定めていますが、セサミンのように、「健康のための効果はあるけれども、摂らなくても死にはしない」栄養素について、摂取目安量を定めてはいないのです。

サプリメーカーの推奨量

セサミンには、公的機関による摂取目安量が存在しませんが、代わりにサプリメーカー各社は、1日あたり10mg以上の摂取を推奨しています。市販のセサミンサプリメントのほとんどにも、1日分の用量に10mg以上のセサミンが配合されています。

また、セサミンを多く含んだサプリメントの中には、1日あたりの用量で40mgも入っている製品もあります。

セサミンには摂取上限量が無い

セサミンサプリメントの中には、40mgものセサミンを配合した高濃度の製品もありますが、セサミンの摂取上限量はどれぐらいなのでしょうか?

セサミンの摂り過ぎで、副作用や深刻な健康被害が出たという報告はありません。そして、医薬品や他の栄養素と併用することによる副作用というものもありません。サプリメントで身近な栄養素の中にも、摂り過ぎや併用による副作用の危険性があるものは少なくありませんが、セサミンはかなり安全な部類だと言えるでしょう。

セサミンをどれぐらい摂れば良いのか

サプリメーカー各社が推奨する、セサミンの摂取量は1日あたり10mg以上で、セサミンには摂取上限量が無いのでした。では、セサミンをどれぐらい摂るのが健康に良いのでしょうか?

健康的な身体づくりのために、色々な栄養素を摂る一環としてセサミンを摂ろうという人は、1日あたりの用量でセサミン10mgが配合されている製品で問題無いでしょう。セサミンが持つ抗酸化作用はビタミンCやビタミンE、アントシアニンなども持っていますし、肝臓の代謝能力を向上させる効能は、ウコンやニンニクにもあります。女性ホルモンの働きを補う効能は、イソフラボンやカテキンなどにもあり、滋養強壮効果は、ローヤルゼリーやマカなども持っています。

このように、非常に多くあるセサミンの効能も、一つ一つに着目すると、他の栄養素も持っていることが分かります。そのため、多くの栄養素を摂る場合には、セサミンをそれほど多く摂る必要は無いのです。かといってセサミンは無視しても良いかというとそうではなく、他の栄養素と違い肝臓に直接吸収されるセサミンは、肝臓で発生する大量の活性酸素(人体で発生する活性酸素の約8割)を直接除去してくれますから、重要な栄養素であることに変わりありません。

セサミンの持つ特定の効能、例えば肝臓ガンの予防やうつ病の予防、更年期障害の軽減などが目的で、サプリメントを飲むという人は、セサミンが1日分の用量で10mg以上入っている製品を選ぶと効果的です。複数の栄養素の一つとしてセサミンが入っているサプリメントよりも、「セサミン+○○」や「濃縮セサミン」といった名称の、セサミンがメインのサプリメントの方が、セサミンの含有量が高い傾向にあります。

セサミンを摂る際の注意点

セサミンを摂る際には、次の点に注意するようにしてください。
・活性酸素を増やすもの・習慣を避ける
・高脂質・高カロリーの食事を避ける
・サプリメントの規定量を守る

活性酸素を増やすもの・習慣を避ける

人体で使われている酸素が、ふとしたことで有害物質に変わったものが活性酸素です。活性酸素は周囲の細胞や組織を傷つけ、ガンや老化の原因となります。セサミンは、活性酸素と反応することで除去する働き(抗酸化作用)があるので、セサミンを摂ることで、活性酸素の量を減らすことが出来ます。しかし、活性酸素の量があまりに多いと、セサミンをいくら摂っても、焼け石に水となってしまいます。活性酸素の原因となるもの・習慣は次のようなものです。

・紫外線
・喫煙
・過度の飲酒
・化学薬品
・多量の添加物
・激しい運動
・強いストレス

これらを避けることで、セサミンの効果が現れやすい体内環境を作りましょう。

高脂質・高カロリーの食事を避ける

高脂質・高カロリーの食生活が続くと、余剰分の脂質が、中性脂肪やLDLコレステロールとして溜まっていきます。活性酸素は、これらの脂質を酸化して、過酸化脂質に変えてしまい、こちらも活性酸素同様、ガンや老化の原因となります。ですので、余分な脂質が、活性酸素に酸化されることを防ぐためにも、高脂質・高カロリーの食事は避けるようにしましょう。

サプリメントの規定量を守る

市販のセサミンサプリメントの大半は、セサミン以外の栄養素もミックスされています。セサミンに摂取上限量というものはありませんが、一緒に配合されている栄養素にはある場合があります。そのため、サプリメントを数日分摂ることには危険が伴います。セサミンを大量に摂りたい場合には、数日分の用量を飲むのではなく、高濃度の製品の1日分の用量を飲むようにしましょう。

まとめ

ゴマの栄養素セサミンには、数多くの効能がありますが、セサミンを摂らないことによって、ただちに生命に影響が出るタイプの栄養素(五大栄養素;タンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラル)ではありません。そのため、厚生労働省やWHOといった公的機関による摂取目安量は定められていません。

その代わり、サプリメーカー各社は、1日あたりセサミン10mg以上を摂取することを奨励しています。そのため、市販のサプリメントの大半は、10mg以上のセサミンが含まれています。

セサミンには摂取上限量というものが無く、摂り過ぎによる副作用がありません。その上、医薬品や他の栄養素と併用することによる副作用も無いため、かなり安全な栄養素であると言えます。

多くの栄養素の一つとしてセサミンを摂る場合には、1日あたり10mgのサプリメントで充分です。セサミンの特定の効能を目当てに摂る場合には、1日あたり10mg以上のサプリメントを飲むと、効果が現れやすくなります。

セサミンを摂る際には、活性酸素を増やすもの・習慣を避けること、高脂質・高カロリーの食事を避けること、サプリメントの規定量を守ることが挙げられます。

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