セサミンを摂取できるおやつ

ゴマに含まれるセサミンは、肝機能の向上やガン予防、コレステロール値低下など様々な効能を持つとして、注目されている栄養素です。セサミンを摂るには、ゴマそのものやゴマ油などのゴマ加工品、サプリメントなど様々な方法がありますが、実はおやつから気軽に摂ることもできるのです。ここでは、セサミンを摂取できるおやつについてご紹介します。

セサミンの入ったおやつ

セサミンはゴマ固有の栄養素ですから、ゴマが原材料に含まれているおやつからしか、セサミンを摂ることはできません。原材料にゴマが使われているおやつには、ゴマをそのままの形で使うもの、すりゴマの形で使うもの、ゴマ油として使うものなど様々です。

市販されている、ゴマを使ったおやつには

・黒ゴマアイスクリーム/ソフトクリーム
・ゴマせんべい
・ゴマ団子
・ババロア
・クッキー/ビスケット
・サブレ
・かりんとう
・キャラメル
・月餅(げっぺい)

など数多くの種類があります。ゴマをそのままの形で使ったものが結構多いですが、ゴマの殻は、消化しにくいため、食べる際には、よく咀嚼するように心がけましょう。

セサミン入りのおやつの作り方

市販のゴマで出来たおやつを買う以外にも、ゴマを材料にしたおやつを自分で作るという手もあります。初めての方でも簡単に作ることができるレシピをご紹介します。

(1) ゴマ団子

【材料】(15個分)

白玉粉 150g
水 120g
砂糖 30g
こしあん 150g
炒りゴマ(白でも黒でも可) 適量(50~80g)
揚げ油 適量

【作り方】

まず、こしあんを作る個数の分だけ等分します(ここでは15等分)

白玉粉と砂糖を混ぜ、それに水を加えて練り上げます。そして、15等分して、こしあんをそれぞれ包みます。

こしあんを包んだ白玉生地の表面にゴマをつけ、130~150℃の低温の油で揚げます。この際に、団子が焦げ付いたりしないように、丁寧に転がしながら揚げます。また、油が高温になり過ぎる(170℃以上)と、団子の底が焦げ付いたり、生地が破裂したりしてしまいますので、高温になりそうな場合には、火を止めるなどして、油を低温に保つように心がけましょう。

団子が油から浮いてき始めたら、表面がきつね色になり、白玉の生地部分が真っ白から半透明になるまで、転がしながら揚げましょう。浮かび上がってからだいたい5分ほどです。しっかりと揚がった団子は、丸く膨らんでいますが、揚げ方が足りない場合は、後でしぼんでしまいますので注意しましょう。

(2) ゴマクッキー

【材料】(17~20枚、天板1枚分)

無塩バター 45g
きび砂糖 30g
卵 15g
薄力粉 85g
炒りゴマ 7.5g(大さじ1強)

【作り方】
室温に戻したバターをよく練り、軟らかくなった所に砂糖を加えて空気を含むように混ぜます。空気が入って白っぽくなったら、溶いた卵を少しずつ加えては、分離しないように素早く混ぜて馴染ませましょう

薄力粉をふるいで入れ、ゴマも加えて、へらで切り混ぜます

まとめてラップで包み、棒状に伸ばしたあと、1~2時間程度、冷蔵庫で固まるまで冷やします

固まった生地を6、7mmの幅でカットしたものを、170℃に予熱で温めたオーブンに並べて、18~20分焼き上げる。好みの食感になるように、焼く時間や温度などを調整してみてください

(3)黒ゴマ・ババロア

【材料】(5個分)

卵黄 35g(Mサイズ2個)
グラニュー糖 40g
黒ゴマ 30~40g
牛乳 150ml
生クリーム 100ml
バニラエッセンス 5滴
粉ゼラチン 5g
水 30ml

【作り方】

ゼラチンを水に入れ、10分間放置します(ゼラチンに水を加えてしまうと、だまが出来てしまうので気をつけましょう)

ゴマをすり潰して、練りゴマにします(フードプロセッサーを使うと便利です)

卵黄と砂糖をボウルで混ぜ、白っぽくなったところに練りゴマを加え、馴染んだところで牛乳を加えて溶きます

鍋で弱火から中火で、とろみがつくまでかき混ぜながら煮ましょう

とろみがついたら火を止め、初めに溶かしたゼラチン(レンジで加熱するとよく溶ける)とバニラエッセンスを加えます

再び点火し、全体的に混ざったら火を止め、こし器などでこしながらボウルに移します

ボウルを氷水につけ、とろみがでるまで軽く混ぜながら冷やしましょう

生クリームを六分立て(泡立て器からとろとろと帯状に流れ落ちるが、跡はすぐに消える程度)にして、冷やしていたボウルの中身を混ぜ、薄く油を塗った型に流して冷やし、固めます

型から抜く場合には、お湯につけると、中身が外れやすいです

おやつでセサミンを摂る際の注意点

ゴマを使ったおやつをご紹介してきましたが、おやつからセサミンを摂る際に注意すべきポイントは何でしょうか?

まず挙げられるのは、カロリーや脂質、糖質の摂りすぎにならないように気をつける、ということです。先ほどご紹介したレシピなどは、ゴマの風味を味わうために、大量のゴマを使っています。ゴマの1日あたりの摂取目安量は10gですから、そのぐらいの分量は簡単に摂る事が出来るでしょう。

しかし、ゴマは同じ重さの肉類や魚介類よりもカロリーが高い、高脂質・高カロリーの食材です。ゴマ団子を例にとると、1個当たり約100kcalもあります。ですので、食べすぎないようにすることと、1日の食生活のバランスに気をつけるようにしましょう。

また、ゴマを使ったおやつをお子さんに食べさせてあげたいという方もいらっしゃるかと思いますが、その際には、ゴマアレルギーに注意する必要があります。

ゴマアレルギーといっても馴染みがないかもしれませんが、欧米ではピーナッツと並んで、アレルギーの危険性がある食材と認知されています。かゆみや腫れ、鼻水、喘息のような呼吸音などの症状が出たら、ゴマアレルギーを疑い、医療機関を受診するようにしてください。

まとめ

様々な効能を持つ栄要素として注目されているセサミンは、ゴマで出来たお菓子から摂ることもできます。セサミンは、ゴマ固有の栄養素ですから、市販のお菓子では、黒ゴマアイスクリームやゴマビスケットなど、ゴマが原材料に入っているものを選びましょう。

市販のお菓子以外にも、自作のお菓子で、セサミンを摂る方法もあります。ゴマ団子やババロアなどは初めての方でも作りやすいのでおすすめです。自作する場合、ゴマを沢山使うため、セサミンをしっかりと摂ることができます。

ゴマのおやつを通じてセサミンを摂る際には、カロリー・脂質・糖質を摂り過ぎないように気をつけましょう。また、お子さんに食べさせる場合は、ゴマアレルギーの症状が出ないか、注意して見守るようにしましょう。

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