ペット用セサミン

ペットにもセサミンは効果がある

私たちと比べると犬や猫は、大きさや見た目が全然違う生き物です。
しかし、内臓や細胞のしくみにはあまり違いがありません。
そのため、マウスやウサギ、豚を使った動物実験のデータを元に医薬品や化粧品を開発できるのです。

サプリメントに含まれるセサミンも、人間の場合と同様にペットの肝臓で吸収され、その大部分は肝臓で働くことになります。

セサミンのペットに対する働き

ペットの体内におけるセサミンの働きも人体とそれほど違いはありません。
セサミンのペット向けの働きには次のようなものがあります。

毛並みが良くなる

ペットの毛並が美しくない場合、栄養失調やストレスなどが考えられますが、意外と見落とされがちなのが活性酸素による脱毛・薄毛です。
屋外で飼っているペットなどは紫外線を全身に浴びるため、その際に発生した活性酸素が毛根部の細胞や組織を傷つけてしまうことで、脱毛や薄毛が起こるのです。
人間における髪のトラブルと一緒ですね。

セサミンには活性酸素と反応してこれを除去する「抗酸化作用」があるため、ペットの体内の活性酸素を減らし、毛並を回復してくれます。

肥満を予防・改善する

ペットにカロリーの高い食品を与えたり、あまり運動させないでいたりすると、人間の場合と同様に肥満となってしまいます。
肥満はそれ自体が心臓病のリスクを上げるものですので、ペットの健康に良いはずがありません。

食事に含まれる脂質は、肝臓からLDLコレステロールの形で全身に運ばれ、蓄えられます。
つまり、肥満とはこのLDLコレステロールが多すぎることで起こる症状なのですが、セサミンにはLDLコレステロールや中性脂肪などの血液中の脂質成分を減らす働きもあり、肥満を予防・改善してくれます。
「最近この子ちょっと太ってきたかも」という方は、散歩やドッグランなどで運動不足を解消させるとともにセサミンも摂ることで、肥満を効果的に改善させることができます。

脂肪肝を予防・改善する

食事に含まれる脂質が多すぎて、肝臓が処理しきれなかった脂質が肝臓内に溜まってしまった状態が脂肪肝です。
脂肪肝になると、肝臓の代謝能力などが低下するため、食事の栄養を十分に吸収することができないだけでなく、悪化すると肝硬変や肝臓ガンになってしまう恐れもあります。

セサミンは肝臓の代謝能力を向上させるとともに、脂肪肝の要因である活性酸素も除去してくれるため、脂肪肝の予防・改善に効果があります。

セサミンをペットに与える際の注意点

セサミンをペットに与える際には以下の点に注意する必要があります。

ペット用のサプリメントを与える

セサミンがペットの健康に良いからと言って、人間用のサプリメントをそのままペットに与えてはいけません。
人間用のサプリメントにはセサミンを始めとする栄養素や添加物がペット用のサプリメントよりも多く含まれています。
セサミンは多少多めに摂っても副作用の心配がない安全な栄養素ですが、セサミン以外の栄養素の中には摂取上限量が厳密に定められているものもありますし、また、人間用のセサミンサプリメントに配合されている栄養素の中には、ペットが摂取してはいけないものがある可能性もあります。
他にも、添加物で消化不良を起こして、セサミンをきちんと吸収できない恐れもありますので、ペット用のサプリメントを与えるようにしましょう。

ペット用のサプリメントは、ペットの種類やサイズによって1日分の摂取目安量が変わってきますから、メーカーの指示に従ってください。

サプリメント単体で食べないときには餌に混ぜる

ペットにサプリメントを与えても食べてくれない場合があります。
そのような時には、餌に混ぜて与えるようにしましょう。
錠剤タイプならば砕いて餌に、カプセルタイプならば中身の粉末を餌に混ぜるのがポイントです。

高脂質・高カロリーの食事を与えない

セサミンのペットに対する働きのうち、肥満や脂肪肝に関するものにはペットの食生活が深く関わっています。
いくらセサミンが肥満や脂肪肝を改善させる働きを発揮したとしても、高脂質・高カロリーの食事を続けていては効果が薄れてしまいます。
肥満や脂肪肝を予防・改善する目的でペットにセサミンを与えるのならば、運動不足の解消や食生活の改善なども並行して取り組むようにしましょう。

まとめ

セサミンは人間だけでなくペットにも効果があり、ペットの毛並を良くしたり、肥満や脂肪肝を予防・改善したりする働きがあります。
ペット用のサプリメントと人間用のサプリメントではセサミンや他の栄養素の含有量が異なりますから、きちんとペット用のサプリメントを与えるようにしましょう。
もしペットがサプリメントを食べてくれない場合には砕いたり、中身を取り出すなどして餌に混ぜるようにすれば食べてくれます。
また、セサミンサプリメントを与えるだけでなく、運動不足の解消や食生活の改善にも取り組むようにしましょう。

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