セサミンは薬や他の成分と一緒に飲んで大丈夫?

セサミンとの同時摂取には注意しよう

セサミンは、老化や病気の原因となる活性酸素を除去し、サビない体をサポートする天然成分です。健康にも美容にも嬉しい効果を発揮してくれるので、セサミンに注目する人は今とても増えています。
そんなセサミンですが、気を付けたいのが他の成分や医薬品との飲み合わせです。
セサミンには、肝臓の活性酸素を除去することで血行を促進するという効果があります。この効果が、いつも飲んでいるお薬の効果を薄めてしまう恐れがあるのです。
飲み合わせの悪い薬との摂取は危険ですし、効果のないサプリメント摂取も避けたいものです。セサミンを摂取しようと思ったら、服用している薬との飲み合わせを確認しましょう。
以下では、セサミンと他成分や医薬品との飲み合わせについてご説明します。

セサミンと同時摂取を避けるべき薬品は?

まずは、セサミンとの同時摂取を控えたい医薬品についてご説明します。

血圧を下げる降圧薬

降圧薬とは

降圧薬は、血圧の高い人が服用しているお薬です。動脈硬化などにより、血液が流れるたび血管へ過剰な圧力をかけてしまうのが高血圧の症状です。高血圧は、心筋梗塞や脳梗塞など命を奪いかねない大きな病気に転じる恐れもあるので、早めの改善が大切です。
降圧薬は、血圧を下げることで血管への負担を減らし、重症化を防ぐ効果があります。

セサミンの摂取は、血圧を過剰に下げる恐れも

セサミンは、肝臓に蓄積した活性酸素(※1)を除去し、肝機能を正常に戻す効果があります。

(※1)活性酸素とは…呼吸から取り入れた酸素が体内で使われると発生する。強い酸化作用を持つため細菌やウィルスと戦う役割があるが、増えすぎると健康な細胞まで攻撃(酸化)して機能を低下させてしまう。

肝臓には、悪玉コレステロールと善玉コレステロールを生成する働きがあります。しかし、その機能が活性酸素によって低下すると、悪玉コレステロールのみが過剰生成され、血液がドロドロになります。
セサミンは、肝機能を改善することで血液をサラサラな状態へ戻します。すると、血管へ過剰な圧をかけずに血液が流れるようになるのです。

このように、セサミンには高血圧を改善する力があるのですね。
高血圧の人へオススメの成分に感じますが、降圧薬を飲んでいる人は摂取に注意が必要です。薬の効果へセサミンの血行促進効果がプラスされ、血圧が過剰に下がってしまう恐れがあるのです。

低血圧は体のだるさや寒気を引き起こすほか、意識がぼんやりして転倒してしまう恐れもあります。
降圧薬を処方されている方は、セサミンの摂取を避けるか、もしくはかかりつけの医師へ相談をしてから摂取してください。

血液をサラサラにするワーファリン

ワーファリンとは

ワーファリンとは、血液の凝固を防ぐ医薬品です。心臓や血管などに血栓ができやすくなっている人に処方されるもので、血液を凝固させる因子の合成を防ぎます。そうすることで血液をサラサラな状態にして、心臓や血管内で血が固まらないようにするのです。

セサミンはワーファリンの効果を薄める恐れあり

ケガをした際に血がすぐ止まるのは、血中にある血液凝固因子のお陰です。この血液凝固因子は、ビタミンKを材料にして合成されています。
健康時には何の問題もないビタミンKですが、血栓ができやすくなっている人が摂取すると、血液が固まりやすくなってしまいます。
そして、セサミンの原材料であるゴマには、このビタミンKが含まれているのです。

セサミンサプリはゴマの有効成分セサミンだけを抽出したものですが、それでも絶対にビタミンKが入っていないとは言い切れません。ワーファリンと同時に摂取してしまうと、血液凝固因子を合成して血液を固めてしまう恐れもあります。せっかく処方されたワーファリンの効き目が、そのせいで薄れてしまうのです。

ワーファリンを摂取している方も、どうしてもセサミンを飲みたい場合は医師へ相談してください。

女性へ処方される低用量ピル

低用量ピルとは

低用量ピルは、妊娠を望まない女性に処方されるお薬です。その効果は避妊だけでなく、生理痛の緩和や子宮内膜症の治療、子宮がんなどの予防、更年期障害の改善にも効果があると報告されています。

ピルは女性ホルモンと似た働きを行うことで女性の体へ働きかけます。
女性ホルモンには「エストロゲン」と「プロゲステロン」という2つの種類がありますが、ピルは血中のプロゲステロン濃度を上げて、脳へ「この体は排卵後の状態だ」と錯覚させます。そうして排卵を抑制することで、体の不調を改善します。

女性ホルモンと同じ働きを持つセサミンは要注意

セサミンの効果は、活性酸素を除去するだけではありません。女性ホルモンである「エストロゲン」と同じ働きを行い、美容効果を発揮したり、更年期障害の症状を改善したりする力があるのです。
これらの効果は、女性ホルモンと似た働きを行うピルの効果へ悪影響を及ぼしてしまう恐れがあります。

ピルを服用する際には、セサミンの摂取を控えたほうが安全です。

セサミンと飲み合わせの悪い成分はあるの?

セサミンは薬ではなく健康食品のため、基本的には他のサプリメントと一緒に飲んでも問題ないとされています。ビタミンEやヒコラーゲン、DHAなど、同時に摂取することでよりその効果が高まる成分もたくさんあります。ゴマから直接セサミンを摂る場合でも、他の食品と摂取して問題ありません。
効率良く体へ吸収させるためにも、ジュースやお茶などではなく水で飲むことをオススメします。

セサミンを摂取したことにより、副作用が現れたという報告は今のところなされていません。(※2018年現在)
しかし、ゴマアレルギーの方は、セサミンの摂取で症状が出てしまう恐れもあります。食品アレルギーが心配な場合は、セサミンを避けた方が安心です。

セサミンを摂取する前に、まずは医師へ確認を!

嬉しい効果をたくさんもたらしてくれるセサミンですが、服用している薬によっては思わぬ事故を引き起こす恐れがあります。薬同士の飲み合わせに気を付けている方でも、健康食品であるセサミンは医師へ確認なく摂取してしまう方も多いようです。
飲んでいるお薬のある方は、なるべくセサミンの摂取は控えましょう。どうしてもセサミンの効果を試してみたい場合には、医療機関へ相談し、安全であることを確認してから摂取してください。

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