セサミンの代謝促進効果

ゴマに含まれる抗酸化物質の大半を占めるセサミンには抗酸化作用以外の効用として代謝促進が挙げられます。

代謝とは生体や細胞が外部から取り入れた有機物や無機物を素材として分解や合成、化学反応などを行うことです。代謝促進とは、この外部から素材を取り入れ分解・加工する代謝が活発になることです。

この代謝促進ですが、セサミンの場合は主に

1.肝臓におけるアルコール分解の代謝
2.肝臓における脂肪分解の代謝

の2パターンがあります。

セサミンの代謝促進はいずれも肝臓で行われます。通常、ビタミンCなどの抗酸化作用を持つ栄養素は、水に溶けやすいため胃腸で消化され、血管を通じて吸収が行われます。
しかしセサミンは脂溶性で水に溶けにくいため、胃腸の血管では吸収されず、肝臓の門脈を通じて吸収されます。
ですのでセサミンが効果を発揮する舞台は肝臓なのです。

セサミンは肝臓のアルコール分解機能を高める

まずアルコールの分解について見てみましょう。肝臓にはADH(アルコール脱水素酵素)とALDH(アセトアルデヒド脱水素酵素)という2種類の酵素があります。飲酒後、ADHによってアルコールがアセトアルデヒドに分解され、そのアセトアルデヒドはALDHによって酢酸を経て水と二酸化炭素に分解されます。毒性の強いアセトアルデヒドの分解が満足に行われず、不調をきたしている状態がいわゆる「悪酔い」「二日酔い」です。脂肪肝などで肝機能が低下してしまうとADH、ALDHが十分に働かない事態となってしまいます。また、先天的にアルコールに弱い人というのはALDHがアルコールに強い人に比べ て少ないのでアセトアルデヒドの分解が満足に行われず、すぐに酔いが回ってしまうのです。

セサミンはこのADH、ALDHといった酵素を活性化、つまり肝臓のアルコール分解能力をアップさせる働きがあります。マウスを用いた実験ではセサミンを摂取することでADHの働きが最大1.68倍、ALDHの働きが最大3.41倍になったとの報告もあります。ただし先天的にアルコールに弱い人はALDHが少ないため、セサミンの効果も限定的なものとなってしまいます。

セサミンは脂質代謝を促進する

セサミンは脂質の分解を行うミトコンドリアやペルオキシソームを活性化することで、肝臓での脂質代謝が促進され、中性脂肪に代表される脂質が分解されます。この働きは血液中の悪玉コレステロール(LDL)を減らし(LDL)、善玉(HDL)コレステロール(HDL)を増やすことに繋がります。

セサミンが直接的に代謝に関与するのは肝臓におけるアルコールと脂肪の分解に関してなのですが、セサミンには コレステロールの吸収を抑制し血行を良くすることで基礎代謝量を上昇させる働きもあります。そのため中年太りや生活習慣病、冷え性などに効果があるとされています。

代謝促進のための摂取量は?

代謝促進のために摂取するべきセサミンの量は1日に10g前後とされており、これはゴマ3000粒に相当します。3000粒と聞くと凄い数字にも思えますが3000粒はだいたい小さじ3杯分(15ml)程度ですから、そこまで毎日摂取するのに無理な量ではありませんね。ゴマの殻は固いですから殻をすりつぶした方が効率よくセサミンを摂取することが出来ます。ゴマそのもの以外に、ごま油などのゴマ加工製品からもセサミンを摂ることは出来ます。

ゴマにも黒ゴマ、白ゴマなどの種類があり、「黒ゴマセサミン」というようにゴマの種類をアピールするサプリメントもありますが、代謝促進という観点から見ると特にゴマの種類でセサミンの効果に差が出ることはないです。

セサミンにはアルコール分解と脂肪分解に関する代謝促進に効果がある成分ですから、お酒を良く飲む人や肝臓が気になる人、生活習慣病の人、中性脂肪が気になる人は積極的に摂るようにしましょう。

引用元
セサミンの肝臓への働きかけ
https://www.jaeckle.com/AttorneysAndStaff/AttorneysAndStaffByName/Attorneys_2/

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