セサミンは自律神経失調症の改善に効果がある?

ゴマの栄養素セサミンは、肝臓の働きを活発にしたり、老化を予防したりしてくれることで知られています。
このセサミンが、自律神経失調症にも効果があることをご存知でしたか?セサミンの自律神経に対する効果やその効果を高める方法などを詳しく見ていきましょう。

自律神経失調症とは

私たちが手足を動かす際には、「ボールを投げるぞ」というように脳からの指令が神経を通じて筋肉に伝えられるしくみになっています。
それに対して、内臓や血管などは私たちの意思とは無関係に働き続けています。
誰も「今から肝臓を働かせるか」とは思いませんよね?
このように私たちの意思とは無関係に働き続ける組織を制御しているのが自律神経です。

自律神経とは

自律神経は交感神経と副交感神経の2種類から成り立っており、大まかに言うと交感神経は激しい活動をしているときに、副交感神経はリラックスしているときに活発に働いています。
健康な状態では、交感神経と副交感神経それぞれが必要に応じて活発になるように調整されています。
しかし、強いストレスを感じた際などに発生する活性酸素(酸素が変化したもので、周囲の細胞や組織を傷つけ、ガンや老化の原因となる)によって自律神経が傷つけられると、この交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまうことがあります。
こうして起こる身体の不調が「自律神経失調症」なのです。

自律神経失調症の症状

また、女性の場合は女性ホルモン・エストロゲンが自律神経のバランス調整に関わっているために、エストロゲンの分泌量が減少することで、自律神経失調症となってしまうケースもあります。
自律神経失調症と更年期障害の症状が似ているのは、共にエストロゲンの分泌量が減少することで、自律神経のバランスが崩れてしまっているためです。

自律神経失調症の症状の特徴は、めまいや震え、冷や汗、動悸といった不定愁訴(患者の主観的な自覚症状で、客観的には分かりにくいもの)が多いということです。
また、味覚障害や生理不順、情緒不安定、被害妄想、抑うつ状態といった精神的な症状が現れる場合もあります。

セサミンが自律神経失調症に効くしくみ

自律神経失調症の主要因は、強いストレスを感じた際などに発生する活性酸素だったわけですが、セサミンには活性酸素と反応することでこれを除去する働き「抗酸化作用」があります。
そのため、セサミンを摂ることで活性酸素による自律神経のダメージを抑え、自律神経失調症を予防・改善することができるのです。

女性の場合は、エストロゲンの分泌量が減少することもまた自律神経失調症の原因なのでした。
実はセサミンの構造はエストロゲンによく似ており、体内でもエストロゲンによく似た働きをするため、セサミンで不足したエストロゲンの働きを補うことができます。
つまり、セサミンを摂ることで、エストロゲンの不足による自律神経失調症も予防・改善することができるのです。
セサミンは自律神経失調症を二重に防いでくれる栄養素というわけですね。

自律神経失調症へのセサミンの効果を高めるには

自律神経失調症へのセサミンの効果を高めるために次のポイントに気をつけるようにしましょう。

ストレス源の数時間前にセサミンを摂る

出社や大事な会議などストレスの源が何であるのか明確な場合には、そのイベントの数時間前からセサミンを摂って備えておきましょう。
セサミンのサプリメントを飲んでから消化され、セサミンが全身に行き渡るまでには数時間の時間差がありますから、直前に飲むよりも少し前に飲んだ方が効果的なのです。

活性酸素を発生させるもの・習慣を避ける

セサミンは活性酸素を除去していく中で消費されていきますから、活性酸素があまりに多い場合、セサミンの効果が薄れてしまいます。
以下のような、活性酸素を発生させるもの・習慣を避けるようにしましょう。

  • ・紫外線
  • ・タバコ
  • ・多量のアルコール
  • ・化学薬品
  • ・多量の食品添加物
  • ・強いストレス
  • ・激しい運動

生活習慣を整える

自律神経本来のバランス調節には、睡眠や日光なども深く関わっており、自律神経失調症の治療にも取り入れられているほどです。
昼夜逆転の不規則な生活習慣や乱れた食生活では、セサミンをいくら摂っても意味が無くなってしまいますので、生活習慣をしっかりと整えた上でセサミンを摂るようにしましょう。

自律神経失調症に効果のある栄養素をセサミンと一緒に摂る

市販のセサミンサプリメントの多くは、セサミン以外の栄養素も一緒に配合されていますので、サプリメントを選ぶ際には自律神経失調症に効果のある栄養素が配合されている製品を選ぶとより高い効果が期待できます。

・ビタミンC・・・全身の健康を整えてくれるだけでなく、セサミンと同じ抗酸化作用を持っているため、活性酸素を除去して自律神経失調症を防いでくれます

・トリプトファン・・・精神を安定させる働きがあるセロトニンの原料となる物質です

・ビタミンB6・・・トリプトファンと共にセロトニンを作る際に必要となる物質です

・ビタミンB12・・・神経の機能を維持する上で不可欠なだけでなく、不眠解消などの効果もある栄養素です

まとめ

私たちの意思とは関係なく働き続ける内臓や血管などの組織の働きを調整しているのが自律神経で、交感神経と副交感神経の2種類があります。
この2種類の神経のどちらが活発に働くかというバランスが崩れてしまうことによって起こるのが、自律神経失調症です。
自律神経失調症の症状には、めまいや震え、冷や汗、動悸といった不定愁訴だけでなく味覚障害や生理不順、情緒不安定、被害妄想、抑うつ状態といった精神的な症状も含まれています。

自律神経失調症の主な原因は、強いストレスを感じた際に発生する活性酸素が、自律神経を傷つけることで、自律神経のバランスが崩れてしまうことですから、活性酸素を除去する働きである「抗酸化作用」を持つセサミンを摂ることで自律神経失調症を予防・改善することができます。

また女性では、女性ホルモン・エストロゲンが不足することによって自律神経のバランスが乱れてしまい、自律神経失調症となるケースもありますが、この場合もセサミンはエストロゲンの代わりに働いてくれるため、自律神経失調症を予防・改善することができるのです。

自律神経失調症に対するセサミンの効果を高めるために

  • ・ストレス源の数時間前にセサミンを摂る
  • ・活性酸素を発生させるもの・習慣を避ける
  • ・生活習慣を整える
  • ・ビタミンCやトリプトファンなど自律神経失調症に効果のある栄養素をセサミンと一緒に摂る

といった点に気をつけるようにしましょう。

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