セサミンの配合量からサプリを選ぶ

ゴマに含まれているセサミンは、肝機能の向上やガン予防、うつ病予防など様々な効能を持つ栄養素として人気があります。市販のセサミンサプリメントは数多くの種類がありますが、セサミンの配合量から選ぶならば、どのようにしたら良いのでしょうか?セサミンサプリメントを配合量から選ぶ方法をご紹介します。

セサミンの1日あたりの摂取目安量

ビタミンCやビタミンEなどのビタミン類、鉄分や亜鉛などのミネラル類といった栄養素は、厚生労働省やWHOによって1日あたりの摂取目安量というものが定められています。それに対し、セサミンでは1日あたりの摂取目安量が定められていません。これは、セサミンが五大栄養素(タンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラル)では無いからです。五大栄養素は、人間が生きていくうえで欠かせない栄養素ですが、セサミンは極端な話、摂らなくても死にはしません。そのため、数多くの効能を持つセサミンですが、公式には摂取目安量が定められていないのです。

セサミンの摂取目安量は公式には定められていませんが、大手サプリメーカーの基準では、1日当たり約10mg以上が摂取目安量だとしているところがほとんどです。ですので、これからセサミンを始めようという方は1日10mgを摂ることを目標にすると良いでしょう。

セサミンサプリメントの配合量

市販のセサミンサプリメントには、数多くの種類がありますが、どれぐらいのセサミンが配合されているのでしょうか?

市販のセサミンサプリメントは、

(1)セサミンがメインのサプリメント
(2)多くの栄養素の一つとしてセサミンが入っているもの

の2種類に大別できます。

この2種類を比べると、セサミンがメインとなっているだけあって、(1)セサミンがメインのサプリメントの方が、セサミンの含有量がやや多い傾向にあります。セサミンサプリメント全体を見ても、ほとんどのサプリメントは10mg以上のセサミンを、1日分の量で取れるようになっています。ですので、セサミンの摂取量の大まかな目安である1日10mgというラインは、大抵のセサミンサプリメントならば簡単にクリアすることができます。

一方、セサミン含有量が多い製品はどれぐらいかと言うと、かなりの量のセサミンを配合している製品もあります。一般的に入手できるセサミンサプリメントの中には、1日分の量で、40mgものセサミンが入っている製品もあります。1日の摂取目安量の約4倍もの量ですから驚きですね。「黒セサミン(黒ゴマを原料としたセサミンサプリメント)」や「ニンニク配合」「スタミナ」「濃縮」などのキーワードが並んだ製品では、セサミンが多く含まれる傾向があります。

セサミンだけでなく、サプリメントには必ず成分表示があり、そこを見ることでどの栄養素がどれぐらい含まれているかを知ることが出来ます。セサミンの配合量を知るためにも、成分表示を必ず確認するようにしましょう。

セサミンに副作用は無いの?

先程ご紹介した製品では、セサミンが40mgも含まれていました。セサミンに摂取の上限値というのはあるのでしょうか?また、摂りすぎることで副作用はあるのでしょうか?

結論から言うと、セサミンには摂取の上限値はありませんし、副作用もありません。ビタミン類などは上限値が定められているものも少なくないので、サプリメントの飲み過ぎには注意しなければなりませんが、セサミンについてはそこまで心配する必要はありません。

また、セサミンを他の栄養素や医薬品と併用することで副作用が起こったという報告もありませんから、セサミンはかなり安全な栄養素と言えるでしょう。ただし、市販のセサミンサプリメントの大半は、セサミン以外の栄養素も含まれています。そのため、セサミン以外の栄養素の摂り過ぎによる副作用を考慮しなければいけません。

セサミンは摂れば摂るほど効くのか?

セサミンは摂れば摂るほど効くのでしょうか?

セサミンには、活性酸素(酸素が変化した有害物質で、ガンや老化の原因となる)と反応してこれを除去する「抗酸化作用」があります。サプリメントで摂ったセサミンは、肝臓の門脈で吸収されて、活性酸素と反応するたびに、量を減らしていきます。活性酸素は、紫外線や喫煙、アルコール、さらにはストレスなどが原因で発生しますから、毎日おびただしい量が発生していることになります。そのため、セサミンは摂れるだけ摂れば、その分、活性酸素を減らすことが出来ると言えます。

しかし、重要なのは、不定期にどっと摂るよりも、少量ずつでも毎日規則正しく摂るほうが効果があるということです。活性酸素は毎日発生するものですから、毎日対処する必要があるのです。セサミンに限らず、サプリメントは医薬品のように劇的に身体問題を改善させるものではありません。毎日摂ることで、身体を少しずつ整えていくものなのです。

配合量からセサミンサプリメントを選ぶと

これまで見てきたように、市販のサプリメントには、1日あたり10~40mg程度のセサミンが含有されているわけですが、配合量からサプリメントを選ぶとすれば、どのようになるのでしょうか?

多くの栄養素をサプリメントで身体に摂り入れる一環として、セサミンを摂ろうという場合は、セサミンは1日あたり10mgの製品で充分かと思います。なぜなら抗酸化作用や肝機能の向上などのセサミンの効能一つ一つは、他の栄養素も持っていることが多いからです。

肝臓ガンの予防や脂肪肝の予防といった肝臓に関する効能は、数多くある栄養素の中でも、セサミンが特に秀でています。これらの効能など、セサミンが持つ特定の効能を目当てにサプリメントを飲む場合には、1日あたり10mg以上の製品を買った方が効果は高くなります。この時、1日あたり10mgの製品数日分を一度に飲むといったことが無いようにしてください。なぜなら、セサミンと一緒に配合されている栄養素を過剰に摂取する可能性がありますし、サプリメントの添加物のせいで消化効率が下がるからです。1日に数10mgのセサミンを摂取したい場合には、その分量を1日分の用量で摂れるサプリメントを選ぶようにしましょう。

まとめ

ゴマの栄養素セサミンは数多くの効能を持っていますが、五大栄養素ではないため、1日あたりの摂取目安量が公式では定められていません。大手サプリメーカーなどでは、1日あたり10mg以上を摂取目安量としているところが多いです。

市販のセサミンサプリメントは、セサミンがメインの製品と、数多くの栄養素の一つとしてセサミンが入っている製品の2種類に大別され、前者の方が、後者よりも多くのセサミンを含む傾向にあります。

セサミンには過剰摂取による副作用がありません。しかし、セサミンサプリメントに含まれている他の栄養素に関してはそうでない場合も多いので、サプリメントの規定量を守るようにしましょう。

多くの栄養素を摂る一環としてセサミンを選ぶ場合には、1日あたり10mg程度の製品で充分かと思われます。一方、セサミンの特定の効能が目当ての場合には、セサミンが多く含まれる製品の方が効果がありますから、セサミンの含有量で選ぶのが良いでしょう。

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