マカ配合の強力なセサミンサプリ

ゴマに含まれるセサミンには、抗酸化作用や血中コレステロール低下など健康に良い効能が数多くあります。
このセサミンのサプリメントに配合されることが多い健康食材の一つに「マカ」がありますが、これはどのようなものなのでしょうか?マカの効能やセサミンとの共通点・相違点などをご紹介します。

マカとは

過酷な環境で育つ

マカは、南米ペルーが原産のアブラナ科の植物で、カブに似た見た目をしています。
マカが栽培されている地域は、標高4000~5000メートルの高地であるため、日光の紫外線が強く、土壌は酸性で、昼夜の寒暖の差が激しいという環境です。
このような過酷な環境で育つマカは、その土地の栄養を満遍なく吸い取るため、マカを収穫した後も数年間は、作物が育たない土地となってしまうと言われています。

育つ過程で土地の栄養を貪欲に吸収する植物であり、共に根の部分を薬用とする点で、マカは朝鮮人参に似ていると評されることがあります。
しかし、朝鮮人参が十分に成長するまでに4年以上を要するのに対し、マカは1年で収穫できるという点が大きく異なります。

歴史あるマカ

マカは古くから薬効のある植物として知られており、アンデス高地では2000年以上前には既に栽培が始まっていたと考えられています。
現在のペルーからボリビアにかけてまたがっていたインカ帝国では、マカは特権階級の食べ物とされ、また戦の勝利に貢献した兵士たちへの褒賞でもあったと考えられています。

ペルーにスペイン人たちが到来した当初、彼らが連れていた馬は、ペルーの高地環境に馴染むことができず、繁殖できないままに亡くなることがほとんどでした。
しかし、現地の人々がマカをスペイン人たちに教え、馬に食べさせたことで、馬の繁殖力が回復し、そのおかげでスペイン人たちはインカ帝国を征服することができたなどという皮肉な伝説も残されています。

現在、マカはペルー政府にとっての貴重な外貨獲得資源として、マカそのものの国外への持ち出しは禁止されています。

マカに含まれる栄養素

マカは必須栄養素(人体に必要な5種類の栄養素;タンパク質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラル)を多く含んでおり、アンデス地方で栽培されている作物の中でも特に栄養価に秀でています。
マカ粉末100gに含まれている主な栄養素は次のようになっています。

マカ含有量
(100gあたり)
1日の推奨摂取量
(成人男性18~29歳)
割合
カルシウム 586mg 800mg 73%
11.5mg 7mg 164%
亜鉛 7.93mg 10mg 79%
マカ含有量
(100gあたり)
1日の推奨摂取量
(体重60kgあたり)
割合
イソロイシン 0.28g 1.2g 23.3%
ロイシン 0.45g 2.34g 19.2%
リジン 0.31g 1.8g 17.2%
メチオニン 0.11g 0.9g 12.2%
フェニルアラニン 0.29g 1.5g 19.3%
トレオニン 0.33g 0.9g 36.7%
チロシン 0.20g 1.5g 13.3%
バリン 0.39g 1.5g 26%

このようにマカには、カルシウム、鉄、亜鉛が豊富に含まれており、マカ100gで1日分の摂取目安量を満たすことができるのです。

これらの他にもマカには、炭水化物やタンパク質、食物繊維、脂肪酸(リノール酸、パルミチン酸、オレイン酸など)やビタミンB6群、微量ではありますが乳腺や胃、肝臓などのガン阻害剤であるグルコシノレートなども含まれています。

マカの効能

マカの効能として一般的に知られているものには、滋養強壮や精力増進、心身の疲労解消、貧血の改善、老化防止、更年期障害の改善など様々なものがあります。
しかし、マカについての研究は十分には行われておらず、一般に知られる効能の中でも、医学的に検証されたものはごく一部にすぎません。

研究機関によって有効性が確認されたマカの効能は次のようなものです。

・ペルーで行われた調査では、健常男性56名に、マカ1.5gあるいは3gを12週間摂取させたところ、性欲の改善が見られました

・鈴鹿医療科学大学大学院保健衛生学研究科は、更年期障害やストレスに由来する若年性更年期障害に対するホルモン補充療法の一つとしてマカが期待できると発表しています

・日本農芸化学会は、マウスを用いた実験により、マカ抽出物に持久力向上・抗疲労作用、抗肥満作用があることを発見しました

・ラットを用いた実験で、マカにはストレスを軽減させる作用があることが分かりました

・ホルマリンなどで炎症を起こしたラットにマカ抽出物を与えたところ、顕著な抗炎症作用が観察されました

・イヌの細胞を用いた実験により、マカには抗インフルエンザ作用があることが判明しています

これらをまとめると、マカの効能として医学的に実証されているものは

  • ・性欲の改善
  • ・更年期障害・若年性更年期障害の予防・改善
  • ・持久力向上
  • ・抗疲労作用
  • ・抗肥満作用
  • ・ストレス軽減作用
  • ・抗炎症作用
  • ・抗インフルエンザ作用

ということになります。
マカに関する健康食品の広告では、万病に効くかのような説明がなされていますから、それからすると少なく感じられるかもしれません。
しかし、マカの医学的研究は発展途上であり、あくまで2018年現在で確認されている効能がこれぐらいしか無いというだけの話です。

さらにマカの効能として第一に挙げられる「滋養強壮」は、「食べ物の栄養を身体にしみ込ませて、強く元気な身体にする」という意味であり、「○○に効く」といった具体的な効能でない分、医学的に実証することは難しいものがあります。

先ほど述べたようにマカには、カルシウムや鉄分、亜鉛などのミネラルを始め、必須アミノ酸やビタミン、食物繊維などが豊富に含まれていますから、人体に必要な栄養素を得るための食材としては、マカは優れていることに変わりはありません。
今後、研究が進むにつれて口承されているマカの効能(記憶力・集中力の向上、自律神経の調節、腰痛・関節痛の改善、生理痛の改善、肌の老化防止、筋力低下の予防など)が実証される可能性は大いにあると言えます。

マカとセサミンの共通点・相違点

マカとセサミンに共通する効能としては次のものが挙げられます。

  • ・更年期障害に対する効能
  • ・肥満を予防・改善する効能
  • ・滋養強壮の効能

セサミンの更年期障害を予防・改善する効能については、セサミンが女性ホルモン・エストロゲンとよく似た構造・働きをすることから来ており、ホルモン補充療法の一つと目されるマカに非常によく似ています。

また、マカの肥満に対する効能は、LDLコレステロール値や中性脂肪値を低下させることによるものですが、これもセサミンの肥満に対する効能と同じしくみです。

マカとセサミンの相違点ですが、マカは作物であるのに対し、セサミンはゴマに含まれる一栄養素です。
なので、マカ粉末は産地によって成分に差がある場合がありますが、セサミンは栄養素なので、抽出したゴマの品種や産地によって差が出ることはありません。

また、マカにはセサミンには無い、「性欲を改善する効能」や抗炎症作用がありますし、セサミンもまた、肝機能の向上や抗酸化作用といったマカには無い効能を持っています。

マカとセサミンを共に摂ることのメリット

マカとセサミンを共に摂ることのメリットには次のようなものがあります。

マカとセサミンそれぞれを単独で摂るよりも多くの効能が得られる

マカとセサミンはそれぞれ互いが持っていない効能を数多く持っています。
そのため、それぞれ単独で摂るよりも、同時に摂ることでより幅広く身体の健康をカバーすることができます。

スポーツや肉体労働をする人などは、マカの抗疲労作用や持久力向上、ストレス軽減作用によって体力を高めつつ、セサミンの抗酸化作用によって激しい運動で生じた活性酸素を除去するといった用い方ができます。
また、冬にマカとセサミンを摂ることで、マカの抗インフルエンザ作用でインフルエンザを防ぎつつ、セサミンの肝機能向上の働きにより基礎体力を上げて、元気に過ごすことができるでしょう。

マカとセサミンに共通する効能の相乗効果が期待できる

マカとセサミンは、更年期障害や肥満、疲労などに対する効能を共通して持っています。
そのため、マカとセサミンを同時に摂ることで、これらの効能をより効果的に得ることができます。

セサミンもマカも共に、更年期障害や肥満に対する効能を持っているため、併用することでその効果はさらに高まります。

抗酸化作用があるセサミンは、人体で発生する有害な活性酸素を除去してくれますが、その反面、活性酸素が多いとその除去に大半が使われてしまい、他の効能を十分に得られないことがあります。
そこで、セサミンを摂る際にマカも同時に摂ることで、セサミンだけを摂るときよりも強く、確実に効能を得ることができるのです。

マカ配合のセサミンサプリメントを飲むときの注意点

マカが配合されたセサミンサプリメントを飲む際に注意するべきことはあるのでしょうか?

マカの副作用に注意する

セサミンは、多量摂取や医薬品と併用しても副作用が起こらない、極めて安全な栄養素として知られています。
それに対して、マカはロキソプロフェンとの併用で副作用を起こすことが報告されています。

マカ配合のセサミンサプリメントを飲む際には、自分が常用する医薬品とマカを併用することで、副作用が起こらないかを必ず確認するようにしましょう。

規定量を厳守する

マカ配合のセサミンサプリメントに限らず、サプリメントの規定量は必ず守るようにしましょう。
サプリメントに含まれている栄養素は微量のため、飲みやすくするために増量剤などの添加物が加えられています。
規定量以上のサプリメントを摂った場合、これらの添加物が多すぎて、かえって消化不全を起こしてしまうことがあります。
消化不全になると、サプリメントに含まれている栄養素も十分に吸収できなくなりますから意味がありません。
もし、セサミンやマカをなるべく多く摂りたいという方は、これらの配合量が多いサプリメントを選ぶようにしましょう。
平均的なセサミンサプリメントでは、1日当たりの規定量に含まれているセサミンは10mg程度ですが、製品によっては20mgを超える量のセサミンを含んでいるものもあります。
同様にマカにおいても、有効成分であるマカ抽出物の含有量はサプリメントによって大きく異なりますから、自身に合ったサプリメントを探してみるのがよいでしょう。

まとめ

滋養強壮の生薬として知られるマカは、ペルー原産のアブラナ科の植物です。
カブによく似た見た目をしており、根の部分を食用とします。
マカは種を蒔いてから1年で収穫できるのですが、育つ過程でその土地の栄養を根こそぎ吸収するため、マカの収穫後、数年間は不毛の土地になってしまうと言われています。

マカには必須栄養素、特にカルシウムや鉄、亜鉛、必須アミノ酸のトレオニンなどが多く含まれています。
また、ガン阻害剤として注目されているグルコシノレートなども微量ながら含んでいます。

一般的には、マカには数多くの効能があるとされていますが、研究により実証されたものは性欲の改善、更年期障害の改善、ストレス軽減、肥満・疲労の抑制、抗炎症作用、抗インフルエンザ作用などごく一部に過ぎません。
ですが、マカの研究は始まったばかりですのでこれから研究が進むにつれて、より多くの効能が実証されると思われます。

マカとセサミンに共通する効能には、更年期障害の改善や肥満の予防・改善、滋養強壮などがあり、マカ配合のセサミンサプリメントを摂ることで、これらの効能をより効果的に得ることができます。
また、マカとセサミンはそれぞれ互いが持っていない効能を多く持っていますので、マカ配合のセサミンサプリメントを飲むことで、それぞれを単独で摂った時よりも、幅広く全身の健康問題をカバーすることができます。

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