ゴマはすり潰さないとセサミンを摂取できない

ゴマに含まれているセサミンには、生活習慣病の予防や二日酔い防止、更年期障害の軽減など様々な効能があります。
ゴマの硬い殻の中にあるセサミンを吸収するためには、ゴマをすり潰さなければなりません。
セサミンをゴマから摂る際の注意点も含めて、このことを見ていきましょう。

ゴマの殻は消化の邪魔

ゴマは硬い殻に包まれているため、炒りゴマをそのまま食べた場合、消化されないことがしばしばあります。
ゴマにはセサミンを始めとするゴマリグナン類やゴマペプチド、ミネラル類などの豊富な栄養素が含まれていますが、それらはみな殻の内側にあるため、殻を被ったままだとほとんど吸収することが出来ません。

ゴマは擦りゴマか練りゴマに

ゴマの栄養素を吸収するには、消化を妨げる殻を破らなければなりません。
ゴマを調理する時には、炒りゴマを擦りゴマか練りゴマに加工することで、ゴマの栄養素を効率良く吸収出来るようにしましょう。

サプリメーカー各社は、1日あたり10mgのセサミンの摂取を推奨していますが、これは炒りゴマ約10gに含まれているセサミンの量に相当します。

ゴマ油にも豊富なセサミン

ゴマ油は、焙煎したゴマを絞ることで作られますから、セサミンを豊富に含んでおり、ゴマの硬い殻も取り除かれているため、吸収効率も格段に良いです。
ゴマ油の場合、セサミン10mgを摂るのに必要な量は、約2gとなっていますから、料理に使う油をゴマ油に変えるだけでも簡単に摂ることが出来ますね。

セサミンを効率良く摂取するには

ゴマの殻をすり潰す以外に、ゴマからセサミンを効率良く摂取するために出来ることは無いのでしょうか?
セサミンは、脂溶性(油に溶けやすく、水に溶けにくい)の栄養素です。
そのため、油料理にトッピングとして用いることで、セサミンを溶かし出し、吸収率を上げることができます。

まとめ

ゴマには硬い殻があるため、炒りゴマをそのままの形で食べても、セサミンを充分に吸収することは出来ません。
そのため、ゴマからセサミンを摂る際には、擦りゴマか練りゴマに加工するのが、吸収の点からはおすすめです。

ゴマの殻を取り除く以外に、セサミンを効率良く摂ることが出来る方法には、ゴマ油が挙げられます。
ゴマ油には、セサミンが豊富に含まれていますから、料理に使う油をゴマ油に変えるだけでも、セサミンの摂取目安量を簡単に摂ることが出来ます。

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