セサミンの冷え性対策

抗酸化作用や肝臓に対する効能で知られる栄養素セサミンには、冷え症に対する効能もあります。セサミンの冷え性への効果についてご紹介します。

冷え症はなぜ起こる?

手足や腕、太ももなどにぬくもりが感じられず、常に「冷え」を感じる症状が「冷え症」です。四肢などに部分的な冷えを感じるのが基本ですが、全身の冷えを感じることも場合によってはあるようです。冷えを感じる部位は足と手が最も多く、就寝前や冬季に強く冷えを感じる人が多いです。

意外ですが、冷え症と身体的特徴(身長・体重・BMIなど)の関連性は見つかっていない上、体温が低いからと言って、冷え症とは限らないのです。「冷え症は女性の病気」というイメージですが、女性ほどではないものの、冷え症に悩む人は男性にも結構います。

これほど身近な症状なのですが、西洋医学的には厳密には、冷え症は病気とは認められておらず、不定愁訴(体調が悪いという自覚症状)だとされています。しかし、冷え性は、場合によっては慢性的な血行障害に陥り、便秘、胃痛、腰痛、神経痛、しもやけ、肩こり、肌荒れなどを引き起こしてしまいます。

冷え性の直接的な要因は、末梢血管を中心とする血行障害がほとんどですが、根本的な要因は、遺伝や他の疾病の病態、生活習慣など複数の事柄が合わさっていると考えられています。

遺伝的な要因としては、冷え症の母親の子供も冷え性を訴えることが多いと昔から言われてきましたが、遺伝子研究によってその裏付けがなされるようになりました。倹約遺伝子と呼ばれる、代謝を低下させる遺伝子の一種であるβ3-AR 遺伝子が変異することで、交感神経の反応が低下し、「冷え」を感じるようになります。

女性の場合、性ホルモンの分泌量が変動することと、それに伴って自律神経のバランスが乱れることも冷え性の大きな要因です。更年期障害の症状の一つとして現れる「冷え症」もこのパターンです。

生活習慣の乱れも、冷え症の原因となります。朝食を抜いたり、睡眠不足・運動不足といった不規則な生活リズムに陥ったり、偏食で栄養失調となったりする場合、冷え症となることが多いです。

セサミンはなぜ冷え症に効果があるのか

セサミンは、次の3パターンのアプローチから、冷え症に効果があります。

(1) 動脈硬化を防いで血行を改善する
セサミンには、血中のLDLコレステロールを減らして血行を改善する効果があります。この、血行改善効果によって冷え症にも効果があるのですが、このしくみについて詳しく見てみましょう。

人体に必要不可欠な酸素は、時折、有害な活性酸素という物質に変わってしまいます。この活性酸素は、周囲の細胞を傷つけ、その機能を停止したり、ガン細胞化したりしてしまいます。肝臓から末端の組織に、脂質を運ぶのがLDLコレステロールという物質なのですが、活性酸素はこのLDLコレステロールとも反応してしまい、動脈硬化の原因となります。動脈硬化が起こると、血管が狭くなり、血流を滞らせ、高血圧となってしまいます。目に見えるほどの高血圧ではなくても、このようなことが身体の末端組織で起こることで、血行不良となるのですね。

セサミンは、肝臓で吸収され、血管を通して全身に運ばれますが、その際に活性酸素と反応して、除去する効果(抗酸化作用)を持っています。この抗酸化作用によって、血液中の活性酸素が除去されて、動脈硬化を予防することができます。こうして、血行不良を改善し、冷え症を防ぐことができます。

(2) 自律神経の乱れを改善する
先ほど冷え性の起こる原因について見ましたが、その中に、自律神経のバランスが崩れ、正常に機能しないことによって、冷え症が起こるというものがありました。強いストレスを感じた時などにも活性酸素は発生し、自律神経を傷つけ、そのバランスを乱します。この活性酸素由来の自律神経の乱れについても、セサミンの抗酸化作用で防ぐことができます。ちなみに、セサミンの抗酸化作用によって、自律神経の乱れを防ぐことで、うつ病も予防・改善することができます。

(3) 女性ホルモンの働きを補う
女性の場合、女性ホルモンが自律神経の調節も司っているため、生理周期によって自律神経が乱れることがあります。この自律神経の乱れによって、「冷え」を感じるのですが、セサミンは、一つ前の「(2)自律神経の乱れを改善する」とは別のアプローチによっても、冷え症を改善してくれます。

セサミンやイソフラボンなどは女性ホルモンのエストロゲンとよく似た構造をしており、身体で女性ホルモンの働きを補ってくれます。このような効果がある栄養素を、植物エストロゲンと呼びます。女性ホルモンの分泌が低下している時期に、セサミンを摂ることで、セサミンが女性ホルモンの代わりをして、自律神経の乱れを防いでくれるのです。

中年以降の女性は、女性ホルモンの分泌が低下・停止することによって、これまで女性ホルモンがこなしてくれていた、様々な働き(自律神経の調節、血行促進など)に不調が生じ、冷え症や抑うつ状態などの症状を示す更年期障害となってしまいます。この更年期障害についても、セサミンを摂ることで、女性ホルモンの働きをセサミンが代わりにやってくれますので、冷え症などの症状を改善することができます。

セサミンはこの他にも、女性ホルモンが血行を促進させる働きも、サポートしてくれるため、女性の冷え症をあらゆる面から解決してくれます。

セサミンの冷え性への効果を高めるには

セサミンの冷え性に対する効果をご紹介しましたが、この効果をより高めるために、どのようなことに気をつければよいのでしょうか?

上で見た、セサミンの冷え症に対する効果のうち2つは、セサミンの抗酸化作用によるものでした。セサミンは抗酸化作用によって、活性酸素を除去してくれますが、活性酸素と反応することによる除去ですので、活性酸素の量が多ければ、その効果は相対的に減ってしまいます。

末端組織の血管内の活性酸素や、自律神経の近くで発生した活性酸素といった、冷え症の原因となる活性酸素を除去するためには、その部位に行きつくまでに、セサミンのロスが発生しないことが重要です。つまり、全身で発生する活性酸素の量を減らすことで、冷え性に直結する活性酸素を重点的に除去するのが、有効なのです。

全身の活性酸素の量を減らすには、活性酸素を発生させるものや習慣を避ける必要があります。身近にある活性酸素を発生させるものとしては、紫外線や強いストレス、タバコ、過度の飲酒、化学薬品、多量の食品添加物などが挙げられます。これらを避けて、活性酸素をなるべく発生させないようにしましょう。

また、高カロリー・高脂質の食生活も避ける必要があります。高カロリー・高脂質の食生活では、余分な脂質が体内に蓄積され、活性酸素と反応して、過酸化脂質となります。この過酸化脂質も、活性酸素と同様に、周囲の細胞や組織を破壊しますので、有害な存在です。セサミンの抗酸化作用によって、過酸化脂質も除去することができるのですが、先ほど活性酸素について述べたように、体内に過酸化脂質が多くあると、セサミンがそちらの除去に使われてしまい、冷え性防止のために働くセサミンの量が少なくなってしまいます。

冷え性対策でセサミンと一緒に摂りたい栄養素

市販のセサミンのサプリメントは、他の相性の良い栄養素とミックスされたものがほとんどです。冷え性対策として、セサミンのサプリメントを飲むのならば、冷え性に効果のある栄養素との組み合わせを選びたいものです。冷え性に効果のある栄養素として有名なものに、次のようなものがあります。

・ビタミンC・・・抗酸化作用によって動脈硬化を改善するほか、毛細血管を丈夫にします
・ビタミンE・・・抗酸化作用によって動脈硬化を予防・改善します
・ビタミンB5・・・ストレスからくる自律神経の乱れを防いでくれます
・鉄・・・酸素を運ぶ血液のヘモグロビンの材料となります

まとめ

四肢などの末端組織の血行不全や、遺伝的な要因、女性ホルモン減少による自律神経の乱れなどによって、「冷え」を感じるのが冷え性です。冷え性は、厳密には病気ではなく、不定愁訴という扱いなのですが、悩んでいる方にとっては深刻な話です。

人体で発生する有害な活性酸素によって、動脈硬化が引き起こされ、末端組織は血行不全となってしまい、冷え性となります。セサミンには、活性酸素と反応して、除去する「抗酸化作用」がありますので、動脈硬化ひいては冷え性を予防することができます。

また、冷え性の中には、活性酸素によって自律神経が傷つき、乱れてしまうことや、女性ホルモンの減少によって、自律神経が乱れてしまうことが原因のものもありますが、セサミンはこれらのパターンの冷え性にも効果を発揮します。

セサミンの冷え性への効果を高めるために、活性酸素を増やす習慣(紫外線・タバコ・アルコール・ストレスなど)や高脂質・高カロリーの食事を避けるようにしましょう。また、サプリメントからセサミンを摂ろうという場合には、ビタミンCやビタミンE、ビタミンB5、鉄などの、冷え性に効果のある栄養素とミックスされた製品を選ぶと良いでしょう。

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